フィラリア予防薬の勘違い

この時期になんでフィラリアの話?と思うかも知れません。

フィラリア予防は投薬を終了する時期がとても大事なのです。

最近、フィラリア予防薬の真実を知り、10月で終わりにしていたフィラリア予防薬を11月にも飲ませました。

フィラリア予防薬について私と同じような勘違いをされている方がいらっしゃるのではと思いブログにまとめてみました。

 

フィラリアは正式には 「犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)」と言い、「犬糸状虫」という寄生虫が犬の心臓に寄生して起こる病気のことを言います。

蚊の媒介によって感染する病気なので、蚊の発生時期に1ヶ月に1回投薬して感染を予防します。

このフィラリアの予防薬、1ヶ月間効果のある薬と思っていませんか?

私はずっとそう思っていました。しかし違ったのです。

フィラリア予防薬は、今、体内にいるフィラリアの幼虫を殺すための殺虫剤で効果は約1日です。

フィラリア予防薬を投与した後に蚊に刺されれてフィラリア幼虫が犬の体内に入ったら、それを駆虫するのは次の投薬の時なのです。

 

フィラリア予防薬について知るために、犬がどのようにフィラリアに感染するのか簡単に説明します。

図中の「L1、L2、L3・・・」はフィラリア幼虫です。

フィラリア幼虫は脱皮しながら成長していきます。

Lは「Larva(幼虫)」の略、数字は成長度合いです。

最小は「L1」でミクロフィラリアと呼ばれます。最大は「L7」でこれは成虫になります。

フィラリアに感染したの犬の心臓にはフィラリアの成虫がいます。

メスは毎日卵を産み、血管内には卵から孵化したL1(ミクロフィラリア)がいます。

蚊がこの犬から吸血すると蚊の体内にL1が侵入します。

蚊の体内に入ったL1は2~3週間かけてL3に成長します。

この蚊に犬が刺されるとL3が犬の皮下に侵入します。

犬の皮下でL3はL4、L5と2~3ヶ月かけて成長していきます。

L5になると血管内に侵入し4~5ヶ月かけて成虫に成長していきます。

フィラリアの成虫は肺動脈、心臓の中で繁殖を続け5~6年生きます。

下記はフィラリア幼虫のライフサイクルです。

フィラリア幼虫がいろいろな場所に寄生しながら成長していく様子がわかると思います。

L1は犬の体内では成長できないため、蚊の体内に移動してL3まで育ちます。

そしてそのL3がまた犬に戻ってきて成長を続けます。

なにか生命の不思議を感じますね。

 

さて私たちが毎月投与しているフィラリア予防薬はどの状態のフィラリア幼虫に作用しているのでしょうか。

フィラリア予防薬はフィラリア幼虫が犬の皮下にいるL3、L4だけに作用します。

L5は血管に侵入してしまうので効果がありません。

もし蚊に刺されてフィラリアに感染したらL5に成長するまでの間にフィラリア予防薬を投与しなければなりません。

私たちはフィラリア幼虫がL3、L4の時に確実に駆虫できるように1ヶ月に1回フィラリア予防薬を投与しているのです。

 

今年の10月は暑くて東京でも蚊がいたように記憶しています。

うちでは10月でフィラリア予防薬を最後にしていました。

薬の効果が1ヶ月あると思っていたので、10月の蚊もそれで対応できると思っていたのです。

今回フィラリア予防薬のことを知り、今までの投薬方法が間違っていたことに気が付きました。

10月に蚊を見たなら11月にフィラリア予防薬を投与しないといけないのです。

 

フィラリア予防薬が1ヶ月効果があると思ってしまう要因はノミの薬だと思います。

ノミの予防薬は1ヶ月効果があるのでこれと同じと思っていました。

フィラリアとノミの薬が一緒になっているものもありますし・・・。

今更ですがフィラリア予防薬のことがわかってよかったです。

これからは11月か12月まで投薬するようにします。

 

2017年11月5日 | カテゴリー : 病気 | 投稿者 : goodwan