日本臨床獣医フォーラム(2)犬の問題行動②

日本臨床獣医フォーラム(2)犬の問題行動①の続きです。

ここでは「散歩中の吠え」について紹介します。

 

2歳のミニチュアピンシャーです(写真はイメージです)。

このワンちゃんはお散歩中に人や自転車に吠えかかります。

ただ吠えるだけではなく相手に突進していくので怪我をさせてしまわないか心配で相談されたそうです。

過去に他のドッグトレーナーにみてもらったそうですが、チョークチェーンを使った訓練をされてより状況が悪くなったそうです。

 

矢崎さんの見立てでは、このワンちゃんは人や自転車が怖くて吠えている、また吠えると相手が遠ざかることを知って吠えているということでした。

解決策として飼い主さんに集中して歩く練習を始めました。

まずはアイコンタクトの練習です。名前を呼んで飼い主さんを見たらおやつをあげます。

次に人や自転車とすれ違う時におやつを使って飼い主さんの方に意識を向けさせ、その隙に通り過ぎるという練習を行います。

この練習ではジェントルリーダーも使っていました。

ジェントルリーダーは引っ張り防止に使われる補助具です。

口輪のように見えてしまいますが、マズルの根本に装着するので口を開けることができます。

あごの下にリードを取り付けるようになっていて、リードを引っ張ると犬の頭が後ろを向きます。馬の手綱に似ています。

リードが緩んでいる状態じゃないと犬は前に進めないので引っ張らなくなります。

以下はYoutTubeで見つけたジェントルリーダーを付けた犬の動画です。

この補助具を付けながらアイコンタクトとすれ違いの練習を行いました。

 

練習の様子を見せてもらいました。

練習前はリードを引っ張りながら歩いていましたが飼い主さんの横に付いて歩いています。

人や自転車が向かってきても、飼い主さんが持っているおやつに集中しているので吠えません。そのまま通り過ぎました。

この練習を続けていけば問題は解決すると思われます。

 

ーーー講義はここまでーーー

 

この方法は「散歩中に他の犬に吠える」という場合にも使えます。

他のワンちゃんと通り過ぎる時に飼い主さんに意識を向けさせるようにします。

引っ張りが強くなければジェントルリーダーは使わなくても大丈夫です。

アイコンタクトと通り過ぎる練習だけで改善されます。

ポイントはいかに飼い主さんの方に犬の意識を向けさせるかだと思います。

普段から名前を呼んで褒めてあげてください。

そうすればお散歩の時でも飼い主さんを意識してくれるようになります。

つづく