「エジプトからの贈り物」で紹介したニーナちゃんの娘、ブランシュちゃんです。
ブランシュちゃん、家での行動はまったく問題ないのですが、散歩の時にテンションが上がるとリードを引っ張ってしまいます。
現在の体重が37kg。この体格で引っ張られると女性がコントロールするのは難しいです。
以前、飛び出してきた猫を追っかけようとしたブランシュちゃんに引っ張られ、飼い主さんは転倒。
手、腕、顔をかなり擦りむきました。手の甲については一部骨が見えたそうです。
その後も、犬を追ったブランシュちゃんに引っ張られ、柱に激突。
それ以来、ブランシュちゃんの散歩が怖くなり、他の家族がブランシュちゃんの散歩をするようになりました。
このブランシュちゃんの「引っ張り」を直したいということで今回ご相談いただきました。
お話を伺うと、ブランシュちゃんと同じくらいの体重の娘さんは、ブランシュちゃんの散歩ができるそうです。
以前、公園で会った警察犬の訓練士さんに歩き方を教わったことがあるそうで、娘さんはそれができているのではということでした。
ということは飼い主さんがそれをできるようになればいいのです。
早速、近くの公園に行って「ヒールウォーク」の練習をすることにしました。
ヒールウォークとは、犬を飼い主さんの横に付けて歩くことです。
飼い主さんが行く方向、歩くスピードを決め、犬が勝手な行動をしないようにします。
この練習をすると犬は飼い主さんをリーダーとして認めるようになってきます。
最初はブランシュちゃん、あっちこっち引っ張っていましたが、段々と飼い主さんの横に付いて歩くようになってきました。
レッスン後半の歩きです。ヒールウォークのお手本になるような歩きができています。
練習を続けることで、ブランシュちゃんは飼い主さんに意識を向けるようになってきます。
そうすると犬や猫に遭遇した時でも、名前を呼べば飼い主さんを見るようになるので、引っ張りをコントロールしやすくなります。
レッスンの終わりに「次の時までにぴったり横に付けて歩けるようになります。」と頼もしいお言葉をいただきました。
今度お会いする時が楽しみです。